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海の面(うみのおもて)

夏、海が冷たくなるのは気のせいであって、
それは冷たいというより、気持ち良いと言った方が適切で、
汗をぬぐってあの子たちは波に飛び込んでいった。

私は砂のお城をつくるから、
綺麗な城壁をつくるから、

あの海 (向こうの入道雲と)

風、そよ風、風、つよい風、吹き壊される風  ——

壁、崩れてしまったな。そう思ったら、

あの子たちが私の後ろを駆けていった。
みんな、わらっていたな。

そう考えて、唾を浴びて、前を向いて、
そちらに、行く。

海を冷たいと思う理由なんか、知っているのに。

夏には、抗えない。