この胸を貫けばいい
とがらせた悲しみがこの胸を刺せばいい
ただその事実と重さがこの胸を押し潰せばいい
溢れるばかりのうつくしさにこの胸の音をとめてしまえばいい
抱きしめられることのあたたかさに
追い付かないこの胸が動かなくなってしまえばいい
悲しさを痛さを慈しむことをとめて尚もあの蛍光灯を眺んで
凪いでいるこの頭蓋と動かぬ胸郭もろともあなたが知ってしまえばいい
そんなあなたを置いて、
私があなたに笑いかけたら、
誰も手を伸ばせないうち、
静かな日のお終い。
そこでこの胸を貫けばいい。
胸に刺さったものを置いていく。
ようやく、ふかく息をのめるでしょう。
夢、
子供の頃の公園の芝生の上の光
夢、
ぼくを看取っていたあなたの顔
(おもしろい)
夢、夢、夢
夢
夢